井上潜、本田大次郎
27日午後4時38分ごろ、北海道旭川市のJR旭川駅構内で、「男性が刺されている」などと110番通報があった。北海道警旭川中央署によると、刺されたのは在留カードからベトナム人の男性(35)とみられ、約1時間後に搬送先の病院で死亡が確認された。犯人はアジア系外国人の男とみられ、刃物を持って逃走しているという。道警は殺人事件として現場周辺に緊急配備を敷き、行方を追っている。
署によると、男はアジア系の外国人とみられる20~30代で中肉、身長約160センチ~170センチ程度。服装は上下黒っぽいウィンドブレーカーとズボンで、黒系のマスクをしていたという。
男は、旭川駅1階のトイレ前で男性の上半身などを刺した後、駅北口から逃走したという。犯行直前に男性と口論になっていたとの目撃情報があり、顔見知りの可能性があるという。
現場は旭川駅の北側コンコース。バスやタクシー乗り場に面し、窓際の座席で列車やバスを待つ人たちも多い。
事件発生後、コンコースには規制線が張られ、約100メートルの区間が通行できなくなった。日曜日の夕方で人通りは多くなかったが、駅前にパトカーがとまり、ものものしい雰囲気になった。バスを利用するため、毎日コンコースを利用するという女性(48)は「いつも歩く駅構内で事件が起きるなんて、とても怖い」と話していた。(井上潜、本田大次郎)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル